こんにちは。つるさんちのママです。
今回はめずらしく私の話。娘を授かって初めての産婦人科受診の時に発覚した子宮筋腫。あれから5年、ついに手術で取ることになりました。
その経緯と手術の流れを、ここに記録しておこうと思います。忘れないための備忘録ではありますが、どなたかに読んでいただけてお役に立てたら幸いです^^
- 子宮筋腫があると診断された
- 筋腫持ちで妊娠を希望している
- 生理の様子がおかしい
- 筋腫核出術の経験談を読みたい
すぐに読める目次
子宮筋腫を取ることに決めるまで
2018年 子宮筋腫発覚
私の子宮筋腫が発覚したのは妊娠が発覚した時。生理痛が重い方ではあったのですが、それより前に受診した婦人科では「きれいな子宮」だと言われていたので驚きました。
発覚したときの詳細な会話は、↓こちらの記事に書いてあります。
2021年 「粘膜下筋腫」発覚
人間ドックで子宮筋腫のところにチェックをつけたので、そこから紹介される形で婦人科を受診し、そこから定期的に受診しては経過観察を続けていました。
その時に「粘膜下筋腫」という、筋腫の中でも比較的症状の出やすい筋腫があることが分かりました。
「症状がひどければ手術で取れるよ」と言われましたが、この頃はまだ症状もなく生理痛もそれほど変わっていなかったこと、取ってもすぐにまたできてしまうかもしれないことなどの理由から、手術は見送りました。
子宮筋腫とは子宮を構成している平滑筋という筋肉組織由来の良性腫瘍で、比較的若い方から閉経後の方まで高頻度に見られる疾患です。特に症状もなく健康診断で偶然指摘されることも多くあります。
子宮筋腫は発生する部位により、漿膜下筋腫、筋層内筋腫および粘膜下筋腫に分類されます。症状としては、過多月経、過長月経、月経痛、腹部腫瘤触知、貧血などがあります。時には不妊や流早産の原因にもなります。症状の強さは子宮筋腫のある部位、大きさや個数などによって異なります。
粘膜下筋腫は、他の部位の筋腫に比べ、小さいうちから過多月経、過長月経、月経痛などの症状が出やすく、貧血にもなりやすいといった特徴があります。
この時に「粘膜下筋腫」というものが自分の子宮内にあることを自覚し、症状がひどくなったら迷わず婦人科を受診しようと決めていました。
2023年 「粘膜下筋腫」の症状がひどくなり手術を決断
2023.5 近所の婦人科を受診
生理の様子がおかしくなってきたので、婦人科にかかることにしました。
具体的な内容としては、4月から
- 経血量が多くなった(タンポンとナプキンの併用でも漏れたり…)
- 血の塊がたくさん出るようになった
- 1週間で終わっていた生理が10日ほど続くようになった
- 生理痛がひどくなった(なんか基本ずっとおなか痛い状態)
経血量や血の塊、1週間で終わらない、という目で見てわかる違いがあったので(筋腫が悪さしているかもしれない‥)と思い、婦人科を受診しました。
上記の症状を先生に伝えてエコーで診ていただくと、やはり「粘膜下筋腫」があるのと、ほかにも多発性筋腫がたくさんある、とのこと。詳しく見たいから「MRIを撮ってきて」と言われました。
後日、撮影してきたMRIのデータを見ながら再び診察です。
このような流れで、手術をして筋腫を取ることに決めました。
2人目を考えているのでこの状態では着床できないと分かったら、自分の中で迷うことなく「手術一択」でした!
夫とは「このタイミングで分かってよかったよね」「さんざん頑張って1年たっても不妊で、その後に受診して手術してたらどんどん遅くなってたね」と話しています。次を考え始める段階で受診しておいて、本当に良かったです。
2023.6 紹介状を持って大病院を受診
(先月、娘が手術した病院です。まさか私もここで手術することになるなんて。)
先生はMRI画像を見て、
こんな感じで、手術について決まりました。1週間の入院、その場で手術までのスケジュールも決めていただきました。
次の生理開始日から「レルミナ」を服用することになりました。(2023.7上旬~翌月の手術前日まで)レルミナの副作用としては、私の場合、多汗やほてりといったホットフラッシュ現象や眠りが浅くなる(夜間の目覚め)といったものがみられました。
子宮筋腫摘出術(多発性筋腫・粘膜下筋腫)入院レポ
2023.7 術前検査・家族説明
娘と同じく、手術前の検査です。採血、心電図、レントゲン。
全身麻酔の手術になるので、手術内容の説明や同意書記入などのやりとりがありました。
(この後、Dダイマーが陽性?で念のため四肢エコーの追加されました。特に問題なしとのこと。)
2023.8 「子宮筋腫核出術」のため入院
1週間(計7日間)の入院です。
- 入院初日
早朝に最後のレルミナを服用後、午前中に個室へ入院しました。手術は明日。ドキドキしながらも、なるべく落ち着いて売店で買った本を読んで過ごしました。娘とのお別れがとても寂しかったです。晩ごはんまでしっかり食べて、かみしめました。
- 入院2日目(手術日)
朝イチの手術でした。絶食絶飲、浣腸後、手術着に着替えて、いざ。腕からの点滴(麻酔)で眠りに落ちました。天井がボヤけていったのを覚えています。ものすごく気持ちいい眠りだったようで目覚めるときに「やだ、まって、起こさないで」と思ったことを覚えています。夫の声はするけど顔が見れなかった。
術後は気持ち悪く不快感。おなかの痛みは違和感程度。ただ何度も寝て起きてを繰り返していましたが、ちゃんと寝れたって感じはなかった。夜に勢いよく嘔吐。37.7℃あたり発熱あり。夜間は何度か目覚めつつも寝られた。 - 入院3日目(手術翌日)
とにかく吐き気がひどく一番つらい日だった。気持ち悪すぎて、目も開けられずひたすらえずきながら耐えた。看護師さんをはじめ、昨日手術してくれた主治医や麻酔科医の先生も来てくれたけど「きもちわるい…」って伝えるのが精いっぱい。夜まで吐き続けました。つわりを思い出す…つらい… - 入院4日目
吐き気がおさまりホッ。ようやく身体を起こすことができた。気持ち悪さがなくなると一気に元気になります。私の場合は痛みよりも吐き気がしんどかった。おかゆさんから食事スタート。シャワーにも行けて尿管も外れた。おならが出始めてお腹の動きも良さそう。点滴もロック。体調がよくなったので、この日から毎日夫と娘が面会にきてくれた。久しぶりに会えた娘、ママ不在のなかとても頑張ってくれていて愛おしくてたまらない。 - 入院5日目
まだ歩くペースはゆっくりだけど、念のために痛み止めを服用しつつ過ごす。この日もケーキを持って面会にきれくれて、15分の制限はあったけど家族で過ごせる時間が幸せだった。酸化マグネシウムのおかげで排便が確認できてホッ。この日は朝から点滴を2本、その後ついに夜に点滴の針を抜いてもらえた。 - 入院6日目
点滴もないし身軽なので、スマホやテレビを見る余裕もあり快適に過ごした。お祭り帰りの夫と娘、今日もプリンを持って来てくれた。明日かえるからねって話してお別れ。いつもありがとう。夜は楽しみにしていたVIVANTをリアタイで観れた。笑 - 入院7日目(退院日)
内診してもらい問題なし。傷口のテープをはがしてもらった。夫が出勤日だったので私はタクシーで帰宅。娘との再会を噛みしめて自宅でゆっくり過ごした。
家族親族みんなで協力しあって乗り越えられたママの入院期間でした。
かかったお金
支払った金額
- 人間ドッグ先の病院へ通院4回(※今回は計算対象外)
- 婦人科へ通院2回 4,480円
- MRI検査1回 7,940円
- 大病院へ通院1回 4,010円
- 薬代(レルミナ)30日分 8,420円
- 大病院で術前検査2回 7,410円
- 大病院で子宮筋腫摘出の手術入院(7日間) 146,369円
- 大病院で術後経過確認の診察2回 1,070円
合計 179,699円
戻ってきた金額
自分の加入していた医療保険から
- 通院給付金 30,000円
- 入院給付金 35,000円
- 女性疾病入院給付金 35,000円
- 手術給付金 50,000円
扶養で加入している共済から
- 家族療養費付加金 61,400円
合計 211,400円
子宮筋腫を摘出してかかった費用
- 支出 179,699円
- 収入 211,400円
ありがたいことに、マイナスになることはありませんでした。医療保険に加入しておくことの大切さが身に沁みますね。
子宮筋腫を摘出してみて
術前までは痛みを心配していたけど、今の医療技術はすごくて麻酔もしっかりしてもらえるし、痛み止めも注射や点滴でしてもらえるので心配いりませんでした。
それよりも術後の吐き気がとんでもなかった。もともと車酔いしやすく、つわりも吐き続けて終わらなかったので、嘔吐しやすい体質だとは思うのですが、手術当日~翌日まではひたすら気持ち悪かったです。
これが麻酔の影響なのか、痛みからくるものなのか、が分からないのですが、つくづく自分の吐きやすい体質を痛感。
お腹の傷は、おへそとその下に3か所小さな傷の計4か所。開腹していたらもっともっとしんどかったんだろうなぁ。くしゃみや咳をすると響く痛みはあるけれど、ベッドで安静にしていればなんてことない痛みでした。
とった筋腫は、ホルマリン漬けの容器の中から出したものを夫が術後の説明で見せてもらっておりそれを写真で見せてもらいました。また退院時に手術カメラの写真もいただきました。「レルミナのおかげで小さくなってた」らしいのですが、それでも大きかったです。
中に大きなの2つ(子宮鏡)と、外に小さいのが3つ(腹腔鏡)、5つ取れたとのことでした。あの写真を見たら、取ってもらってよかった…と心から思いました。(思っていたよりも大きかった)
それでもずっと私の体の中にあったもので、身体の一部という感覚はあるので筋腫(きんちゃんって呼んでたw)の写真はちゃんと手帳に挟んでいます。笑
術後3~6か月は、子宮卵巣をゆっくり休めてあげる期間。のんびり過ごそう。お邪魔虫していたきんちゃんがいなくなって、もしその後また授かることができたら…その時はまたブログを更新したいと思います^^
以上、子宮筋腫とさよならしたお話でした。この記事が、どなたかのお役に立てていたら嬉しいです。ありがとうございました!