みなさん、下顎隆起(かがくりゅうき)って聞いたことありますか?聞きなれないですよね。わたしも先日、初めて知りました。
そうなんです、私「下顎隆起」していたのです。産後に突然気づいて発覚したこの症状。もしかしたらあなたもなっているかも?
ここでは実際に私がなってしまった「下顎隆起」について、お伝えしていきたいと思います!(口内の写真があります。苦手な方はご注意くださいね。)
自分が下顎隆起と分かるまで
ふとした時に、「下顎の内側」を舌で触っていて
と思ったのが最初でした。左右ありましたが私の場合、特に右側が気になりました。
それから食後に、その右側が痛むようになったのです。舌で触れると痛いという外傷的な痛みでした。そこで、鏡で口をあけて確認しました。
(※口内の写真があります)
分かりますか?
下顎の内側が、ぼこぼこと左右ふくらんでいるのです。私の場合、やはり右側(写真では向かって左側)が大きく膨らんでいることが分かります。
不安になり「下顎 膨らみ」「歯茎の内側 できもの かたい」と様々なワードで検索しました。素人でよくわからなかったので、画像検索を行い自分と同じような口内の写真を見つけ、ようやく判明、確信しました。
私、下顎のくぼみが前歯2本分(ちょうど人差し指1本分)しかないんです‥。
下顎隆起(かがくりゅうき)って何?
下顎隆起は、骨隆起のひとつです。骨隆起とは、顎の骨が厚く膨らんでこぶのようになっている状態のこと。
噛んだ時に顎の骨に力が加わり、その刺激によって骨が盛り上がったものです。「歯ぎしり」や「食いしばり」が強い方に多く見られますが、遺伝的な可能性もあり、はっきりとした原因は不明。
病的なものではないので取り除く必要はありませんが、入れ歯が強く当たってしまったり、発音がしにくい場合には切除することもあります。
触るとかたく、歯茎の粘膜が薄くなっているので、表面に物が当たると痛みを感じます。
骨隆起の種類
この骨隆起、実は3種類もあるのです。隆起する場所によって呼び名が異なります。
- 下顎隆起(かがくりゅうき)
- 口蓋隆起(こうがいりゅうき)
- 歯槽隆起(しそうりゅうき)
私のように下顎の内側が隆起しているものを下顎隆起と呼びますが、他にも上あごにできる口蓋隆起、歯茎にできる歯槽隆起、があります。
粘膜に覆われていますが、硬く骨ばっていることが特徴です。
下顎隆起について
その骨隆起のひとつである、下顎隆起とはどういうものなのでしょうか?詳しく調べてみました。
下顎骨の小臼歯部の舌側の骨の表面が、限局的で境がはっきりと半球状に盛り上がる症状です。骨が過剰に発育した外骨症の一つです。聞き慣れない病名かもしれませんが、決して珍しいものではありません。非腫瘍性に骨が増殖したものですから、心配する必要はありません。
引用:みまつ渡辺歯科医院より
骨が過剰に発育・・・!
非腫瘍性に骨が増殖・・・!
心配する必要はありません、って書いてあるけど…説明文が怖すぎませんか。
下顎隆起(骨隆起)の特徴
- 触ると硬い
骨の膨らみなので、触ると硬いです。腫瘍や嚢胞のように粘膜にできたり、中に膿や粘液が詰まっていると柔らかいですが、骨隆起は骨でできているので硬く感じます。 - 痛みがない
骨隆起には痛みはありません。炎症反応でできたわけではないので、腫れや痛み、発熱などはありません。ただし、粘膜が薄いため歯茎が傷つきやすくなります。 - 徐々に大きくなる
骨隆起は徐々に大きくなります。小さくなることはあまりありません。そのまま止まっているか大きくなっていきます。また、切除してもその後またできることもあります。
下顎隆起の症状
男性よりも女性に多く見られます。年齢的には幼少期に認められることはほとんど無く、年をとるにつれて出現してきます。隆起が著明になってくるのは40歳以降といわれています。
私30なんですけど(涙)
一般的には、年齢を重ねるにつれて出現してくるようですが、私のように若くして(いや、30なら若くないか)隆起が認められることもあるようです。
口蓋隆起と同様に下顎隆起も痛みや違和感などの感覚の異常が現れる事もなく、少しずつ大きくなってゆくため、歯科医受診時に偶然指摘されることが多いです。下顎隆起の表面は正常粘膜で覆われていますが他部位より粘膜が薄くなっているため、大きくなってお口の中に突出してくると歯ブラシや硬い食べ物が当たって傷がついて痛むようになったり、口内炎ができるようになったります。また、話したりするのに支障が出ることもあります。このようなことから、自覚症状がないまま少しずつ大きくなるので、 大きくなってから ある日突然気が付いて驚いて来院される方もいらっしゃいます。
引用:みまつ渡辺歯科医院より
ある日突然気が付いて…まさに私もこのパターンですね。
突然できたわけではなくだんだん大きくなっていっていたようです。私も、次回歯医者へ行くときには、先生に相談してみようと思います。
【追記】食いしばり対策を始めました
歯医者に相談する前に、先生が私の口内をみて一言。
「わ~噛みしめちゃってるね~‥」
夫に聞くと夜間に歯ぎしりはしていないようなのですが、どうやら普段から日常的に噛みしめているようで。(普段口を閉じているときもたしかに噛んでいるかも・・・)先生には、子供を抱っこする時など力が入るときにグイッと噛んでしまっていたりする、と言われました。
私の場合、下顎隆起もそうですが前歯が結構欠けてしまっています。また犬歯などとがっているべき歯もまっすぐになってしまっていることが分かりました。そこで、マウスピースを作成し歯を守ることになりました!(2022.4~)毎晩マウスピースをはめて寝ています。
(意識するようになってからは、気づくとめっちゃ食いしばってます…。スマホみながらなんでこんな顎いたくなるほど噛みしめてたんだろう私、って我に返ることも。今まで気づいてなかっただけだったみたいです。)
治療方法
ここが一番気になりました。特に発見時は粘膜が痛かったので、今後どうなるのか心配になりました。
骨が部分的に膨らんだだけなので、日常生活に支障がなければ特に何もする必要はありません。しばらくは経過を観察します。
引用:みまつ渡辺歯科医院より
基本的には経過観察なんですね。
しかし、入れ歯や歯周病など日常生活で支障がでてくるような場合には、切除手術も検討するようです。
最後に・・・
とくに原因もなく発症し、なってしまったけれど経過観察でどうすることもできず‥。でも今後、この下顎隆起はなくなることはないと知り、ただただ落ち込み…。
自分がそうと気づいてからは、下顎のくぼみ(舌をしまっておく部分)が狭いので、隆起がとても邪魔に感じます。
「歯ぎしり」や「食いしばり」が強い方に多く見られるようですが、全く心当たりがありません。しいて言うならば、幼い頃から「よく噛んで食べなさい」と言われていたので、丸飲みせず食べることは意識していましたが‥そんなめちゃくちゃ噛み噛みはしていないです。
ただ、口のことで思い当たるのが「歯列矯正」。
私はもともと顎が小さく、それなのに歯が大きいため、昔「歯列矯正」をしていました。(上の歯2本、下は生える前の埋まっていた親知らず2本、を抜きました)
もしかしたらその器具を装着していた頃、無意識に強くかんだり、歯磨きをするときに力が入っていたかもしれません。
今後大きくならないよう祈りつつ共に付き合っていくしかないですね。舌で触りすぎないよう心がけたいと思います。
気になった方は、鏡で口の中を見てみてくださいね!